当社は水質問題には特に意識をしております。そこで地元で有名な水質問題を考えてみます。
浜松市には毎年全国一、二を争う汚染された湖として有名な佐鳴湖があります。
もともとはワカサギ漁やしじみ採りができるほどきれいだったのですが、昭和30年代後半頃から急激に水質汚濁が進みました。

夏にはアオコが大量発生し、水が濁って異臭を放つのが恒例で、岸には大量に魚の死骸が打ち上げられたものでした。
水質汚濁の原因は、生活排水、事業系排水、農業排水の3つすべてが関連しています。これらの排水に含まれる窒素やリンを栄養源にして、植物プランクトンが異常発生したわけです。
また佐鳴湖は水深の浅さと水野入れ替わりが悪いという地理的条件であることや、生活排水の流れ込み防止策がさらに水の入れ替えを阻害していること、下流域からの逆流水が汚れをもたらしていることなどが考えられています。
行政も佐鳴湖の汚染問題は深刻に考えているのですが、有効な打ち手がないため現状を維持するのが精いっぱいといった感じのようです。
当社は佐鳴湖の汚染には関係ない立地ですが、地域の水質問題を考えることで当社自身の在り方を考えるきっかけにしたいと思っています。
(TMA事務局)